当会は平成16年11月をもって閉会しました。ご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
活動内容
動物愛護を通じて情操を育みます。
飼い犬・飼い猫のまいご札の販売(ステンレス製 1個1000円*送料込み )
→殺処分される迷い犬や猫が減少します。
不妊手術を推進します。→捨て犬・捨て猫を減らすため。(動物を捨てることは犯罪です。)
公園猫の不妊手術をします。→地域ネコとして人間との共生をすすめます。
三重県に動物愛護推進協議会を設立するための準備をします。
(動物愛護推進協議会は動物愛護推進員を推薦することにより、動物の適正な飼養の普及・啓発を行うための機関です。)
はじめに
 平成14年4月から三重県津市の津センターパレス3階にある市民活動オフィスを拠点に、三重県に動物愛護推進協議会を設置するために活動を始めました。どうか宜しくお願い致します。
 1年間に殺処分される犬4000匹、猫5500匹(平成12年)。この悲しい数字は、これでも以前の5分の1だそうです。人と共に暮らし、人間にしか頼ることのできない動物たちが飼い主の手によって保健所に持ち込まれたり、また迷子になったりした時、なぜ二酸化炭素による殺処分しか道がないのでしょうか。
人間の命、犬やネコの命・・・・・・
 人間は一体何をしているのでしょう。犬も猫も人間と同じように一度しかない命、せめて生きている間だけでも幸せでありたいと思うのはおかしいでしょうか?
 私達は努力しています。一匹でも多く人間の都合で処分される子達を救いたいのです。動物の存在によって慰められ生きてゆける人も少なくはないのです。公園に捨てられた猫にエサをやることで心を和ませる人。犬が生きているうちは頑張って自分も生きていなければと思う人。人とはうまくコミュニケーションがとれないけれど、動物とだったら一緒に暮らしてゆける人。朝も夜もなかった人が犬の散歩で一日のリズムと体調を維持できるようになる、など動物から与えられるものは数えきれないほどです。
動物が嫌いな人も・・・・・・
 でも、動物が嫌いな人もいます。そんな方々に犬猫の立場も考えていただければ幸いです。昔と違って今はアスファルトの道、新建材の家、ワンと吠えれば響きます。飼い主も番犬になると言いつつご近所に申し訳なく思っている人も多いはず、吠えすぎれば叱られ吠えなければ番犬にもならないとバカにされる。犬はつらいのです。猫もつらいのです。街並みが美しくなればなるほど住みにくくなっています。家庭菜園はとても心地の良いトイレです。だって土が街からなくなっていくんですもの。でもせっかくのガーデニングが猫のおしっこで思うようにならないと腹も立ちますよね。わかります。でもやっぱりこれも猫のせいではないのです。人間の生活が変わってきたのです。
地域ネコという考え
 私達はネコの不妊手術を推めます。公園の猫達が一代かぎりで終わるよう、今津市お城公園の美化と猫の管理に努めています。6匹の不妊手術が終わりました。右の耳がちょっと欠けている猫はもう増えません。首輪もしています。ですから、犬を放しておどかしたり、いじめたり、つかまえて保健所へ連れていかないで下さい。
 現在、地域ネコ(グループで猫の管理をする)モデル地区として当会は世話をしています。皆様のご理解が得られ、公園にゆったりとおびえることなく動物が生活しているって素敵ではありませんか?
不妊・去勢手術は飼い主の義務です
 犬・猫は1回のお産で3〜5匹の子を産みます。そして発情は年に数回も訪れます。例えば年2回とすれば、1年に6〜10匹の子犬や子猫が生まれてしまうことになります。10匹近い子のもらい手探しも毎年大変です。
 繁殖が目的でなく、生まれた子に責任がもてないなら、飼い主のマナーとして避妊手術を徹底してください。避妊・去勢手術はかわいそうと、避けて通っていいでしょうか。発情期には外に出さなければいいと、本能的に訪れる性衝動を我慢させる方が残酷かもしれません。不幸な命を増やさないために、避妊手術を受けさせることは飼い主の義務なのです。
迷子の犬を無くすために
 犬には迷子札をつけてください。雷や花火の翌日には迷い犬が多く出るそうです。パニックに陥っている犬は恐れで家へ帰れません。犬がいなくなったらすぐ警察と保健所に届けて下さい。1週間も放っておくと大変なことになります。迷い犬は最低3日しか生きていません。保健所に迷い犬・猫は公示してありますから電話で問い合わせるか、見に行くか、とにかく急いでください。
 当会では迷い子札を(1個1000円で手作りステンレス型)お分けしています。会員も募集中です。動物の好きな方も、嫌いな方も入会頂けると幸いです。会費は1000円(1年)です。
 まだまだできたての会ですが、命あり活動できることに感謝して頑張ってゆきたいと思います。(会員一同)

犬・猫の里親になってくださる方、その他寄せられた情報によって活動してくださる方募集中!
三重県で保護された犬・猫の里親を募集しています。詳細はこちら!

動物のいのちを救うために募金・カンパ・ご支援品をお願いいたします


----愛護法再改正を求めて----

「Dearこげんた」では、動物愛護法改正の署名活動に取り組んでいます。もの言えぬ動物たちが人間によって苦痛を与えられ、苦しみに満ちた生を生きなければならないという現実を変えていくために、虐待者への罰則強化、適正飼育の啓発とともに、動物たちを虐待から守るためにぜひとも署名活動にご協力ください!


広く社会に動物を愛護する気風を招来し、生命を尊重し、友愛及び平和を愛する情操を育み、動物虐待を未然に防ぐために、TAPS(動物の命を救う会)では、政府広報オンラインに愛護動物の遺棄・虐待は犯罪であることを、政府広報テレビCMで放映するよう要望する運動に取り組んでいます。是非皆さんも政府広報オンラインに要望して下さい。詳しくはこちら

毎年この世に生まれたばかりの多くの仔猫が捨てられています。誰かが見つけて拾ってくれる?何かを食べて生き延びる?─この子たちにそんな幸運はほとんどゼロです。飢えや交通事故、カラスの餌食になったり虐待されたり、厳しい環境のために病気に罹っても治療も受けられず、保健所に引き取られ殺処分されるなど、過酷な運命が彼等を待ち受けています。
三重県では年間約一万頭の犬・猫が殺処分され、毎年一億円以上の税金が使われています。捨てる人が居るから、やむなく行政が引き取り殺処分しているのです。動物を飼う人たちの意識が変われば、どれほどの犬や猫たちが救われることか…
「動物の命がゴミ同然に扱われている日本の現実」に目を向け、「彼らの命を奪わないために私たちにできることは何なのか…」を問い直しましょう。
児玉小枝さんの「どうぶつたちへのレクイエム」はこちら

平成12年5月に福岡市で発生したインターネットによる猫虐殺中継事件は、動物の好きな人にとどまらず、良識ある多くの人たちに大きな衝撃を与えました。極めて残虐で社会的影響が大きいことから、マスコミ各社にも大きく報道され、それまで動物愛護運動や活動に縁のなかった人たちまで含んで、犯人の逮捕、起訴を要求する署名活動など草の根的な運動が全国的規模で広がりました。
 こげんたと名付けられた猫の虐殺事件は、その後も日本各地で多発する動物虐待の実態に目を向け、「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護法)の再改正を要望する運動にまで発展し、日本の愛護運動の歴史的原点とも言える事件となりました。
  サイト「Dear,こげんた」を立ち上げられたmimiさんとスタッフの手で、「Dear,こげんた」が書籍化され、7月15日ハート出版から発売されました。事件発生から犯人の逮捕・起訴・判決に至る経緯と、こげんたちゃんに寄せられたメールや掲示板の書き込み、イラストやエッセイなど、みなさんの熱い思いと願いが込められた素敵な書籍で、出版が待望されていたものです。著者のmimiさんは、人と動物が共生する優しい社会を築くため、「命の尊さを次世代に伝えるため、私たちに何が出来るのか?皆で考えていくきっかけとなれば─」と、出版を決意されたいきさつについて述べられています。本書の印税は、こげんたちゃん基金として、今後の活動の展開の助けに使われる予定です。子供から大人まで一人でも多くの人が本書を読まれ、こげんたちゃん事件について知っていただくよう願っています。「Dear,こげんた」出版の詳細はこちら

●緊急のお知らせ!
 三重県の条例によりますと、迷子犬・猫は保健所にて2日の抑留、その後1日以内に飼い主が引き取るか、申し出ない場合すぐ処分されます。
3日の拘留期間しかありませんので、いなくなった場合はすぐ保健所に連絡してください。
 また、保健所には公示義務があり、保護された犬・猫は保健所にて保護された日時、場所、特徴などが公示してあります。
幾度となく、保健所へ問い合わせをしてください。

●愛犬・愛猫に迷子札をつけましょう!
迷子犬・迷子猫が後を絶ちません。犬の放し飼いは絶対にやめましょう。猫もできるだけ室内で飼いましょう。そうすることで、交通事故や迷子になったり、伝染病に感染する危険が減ります。
万一あなたの愛犬・愛猫が迷子になったとき、連絡できるように迷子札をつけましょう。迷子札には住所・連絡先(電話番号)を書いておけば行方不明の犬・猫がぐんと減ります。また、警察と保健所にすぐ届けましょう。
当会の迷子札はステンレス製手づくりの強固なものなので、首輪がはずれないかぎり安心です。猫用と犬用4種があり、いずれも1個1000円(送料込み)です。ご希望の方は当会までお申し込み下さい。

●捨てるな。彼らにも命
「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」が新聞に紹介されました。
 地域猫−。まだ耳慣れないが、最近、ボランティアなどの市民活動に参加している人の間では少しずつ浸透してきた言葉だ。街や公園に捨てられた猫に不妊手術を施し、野良猫が増えないよう措置をしたうえ、生まれてきたからには納得のゆく暮らしをしてもらえるよう、地域の人たちが世話に当っている。地域猫とは、そんな猫たちのことだ。捨てられる猫や犬は後を絶たない。が、人間と同じように一度しかない命を幸福に生かせてやりたい。そんな思いから、津市内に動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会(村田圭子代表)が発足。犬や猫の生命の尊厳を守る活動を始めている。
 会は、今年4月に立ち上がった。事務局は、津市大門の津センターパレス三階にある津市市民活動センターの市民活動ブースに開設した。メンバーは桑名市から尾鷲市まで約160人に広がっている。
 村田さんら津市在住の会員たちは、3月末に、お城公園で暮らしている猫6匹に不妊手術を行って公園内で繁殖しないよう手を打つ一方、毎夕、エサを与えている。そのうえ、見回りもして病気になった猫はいないか様子をみて、状態によっては獣医に連れていく。
 放置しておけば野良猫が増加する一方となり苦情が出るため、行政としては処分しなければならなくなる。しかし、いま既に生きている猫については不妊手術を行い、一代限りで生を終えるようにする方法だ。その代わり、市民にも理解してほしいと呼びかける。
 こうした猫は迷子札付きの首輪を付け、地域猫として認定している。しかし、6匹のうち3匹は死んだか、行方が分からなくなった。
 一方で、公園に捨て猫として放置すればボランティアの人たちに面倒を見てもらえるなどといった無責任な態度で捨て猫を持ち込まれる心配もある。そこで、捨て猫(犬)は法律違反と声を大にして訴えている。
 会員たちは不妊手術に要する資金には、会費や寄付を充てている。犬や猫の迷子札も販売するなどして、活動資金にしている。
 村田さんによると、最近は倒産やリストラの影響で夜逃げ同然に去ったり、持ち家からアパートに飼えなくなり、猫や犬だけ置き去りにされるケースが目立つという。
 こうした問題がさまざまな地域で起きているため、それぞれの地域で会員が里親になる場合もある。そこで、せめて1か月だけでも飼うことができるという人がいればショートステイ先としてメンバー登録しておきたいと、協力を呼びかけている。
(平成14年5月31日付け「三重タイムズ」から)

●動物の不妊手術助成の復活を
「津市に復活求め要望書提出」が新聞に掲載されました。
 5月30日「動物の不妊(避妊・去勢)手術助成の復活を求める要望書」が津市に提出された。要望書を出したのは、津獣医師会、(社)日本愛玩動物協会日本鳥獣商組合連合会三重県支部、女性問題研究会TSUアイリス、NPO法人Mie・Animal・Net愛の首輪の会、動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会、津市議会議員・田矢修介氏。
 その書面によると、動物の不妊助成は多くの犬や猫が処分されている現状の救済措置であり、人と動物が共生する社会に於いて大変重要な取り組みであるとした上で、動物の保護及び管理に関する法律第9条「犬及び猫の繁殖制限」の規定に鑑みても行政が不妊助成への取り組みを実施・継続するいささかの疑念は無く、動物愛護の理念を持って要望するとしている。
 津市の施策廃止は平成12年。県内13市では津のみ。
(平成14年6月6日付け「三重ふるさと新聞」から)

●処分される犬・猫減らしたい−迷子札普及や地域猫活動
「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」が新聞に掲載されました。
 三重県にも動物愛護推進協議会をつくり殺処分される犬猫を1匹でも救いたいと、津市の村田圭子さんは「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」を発足、津センターパレス3階の市民活動オフィスを拠点に4月1日から活動を始めている。
 活動内容は1.飼い犬・猫のステンレス製の迷子札(1000円)を販売し、殺処分される迷い犬・猫を減少させる。2.不妊手術を推進し、捨て犬・猫を減らす。3.「横浜市磯子区猫の飼育ガイドライン」をモデルに、公園に住み着いた猫の不妊手術をし数をコントロールする。地域が責任を持って餌をやり糞の始末をして『地域猫』として人間との共生を進める。4.三重県に動物愛護推進協議会を設立するための準備をする……など。
 動物愛護推進協議会は、都道府県、獣医師の団体、動物愛護団体、動物取扱業者、市町村で構成し、都道府県から委嘱された動物愛護推進員が、動物の愛護と適正な飼養の普及啓発などを行う機関。すでに福岡県や兵庫県でモデル県として活動を開始している。
 県内で1年間に殺処分される犬は約4000頭、猫が約5500頭(平成12年)。捨てられていた、飼えなくなった、ペットショップの売れ残りなどを理由に保健所に持ち込まれる。迷い犬や猫の場合は、保護された日時・場所・特徴などを公示、2日拘留しその後1日以内に飼い主が引き取るか、申し出ない場合、殺処分となる。「迷子になったら、すぐに保健所や警察に問い合わせて。隣接地域へ行っている場合もあるので地区外の保健所にも問い合わせを。また、子犬は三重県では譲渡制度を設けていますので、子犬が欲しい方は最寄りの市町村保健福祉部へ連絡を」と言う。
 「動物の好きな人もそうでない人もいる。でも、人間の都合だけで命を処分していいものではない。犬猫の殺傷、虐待、捨てることは犯罪です。すべて助けるのは難しいかも知れませんが里親制度や啓蒙活動をすすめて、せめて1匹でも助けたい。これは人間同士の優しさや子供の教育にもつながるのではないでしょうか。1人でも多くの方に参加していただきたい」と話す村田さん。
 また、同会では捨て犬・猫の不妊手術に多額の資金を必要としており、資金面での協力も呼びかけている。
(平成14年6月13日付け「三重ふるさと新聞」から)

●3匹の野良猫、ボランティアで世話 津市
「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」の地域猫活動が、朝日新聞の地域情報サイト「MYTOWN三重」に紹介されました。
 飼い主のいないネコを地域のボランティアが世話し、人との共生を目指す地域ネコ活動が津市で始まった。避妊・去勢手術もして繁殖を抑えつつ、命を全うできるよう手助けする。津市中心部のお城公園でモデル的に進めている。
 このグループは4月、津市に発足した「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」(村田圭子代表、200人)。お城公園で現在3匹のネコの世話をしている。朝や夕方、会員数人がエサを持って現れると、ネコが集まってくる。寄り添ってきたり、ひざに乗ってきたりして甘える。毛の調子を見てブラッシングすることも。定まった名前はつけず、自由に呼ぶ。帰る前には後かたづけやふんの始末、公園の掃除もする。野良ネコとして保健所に連れていかれないよう、3匹は目印として右耳をV字にカットしてある。同会で避妊・去勢手術をした印だ。最近、首輪もつけるようにした。具合がおかしければ、獣医に連れていって診察を受けさせることもある。飼いネコに比べると、やせているという。
 地域ネコ活動は、横浜市磯子区で始まり、現在24グループが400匹以上の面倒を見ている。村田さんは昨年10月に知り、仲間に呼びかけた。県内では平成12年度、5500匹のネコが処分された。もらい手がない、生まれて間もない子ネコがほとんどだ。村田さんも自宅で飼っているが、すでに9匹。これ以上、増やせない。マンション住まいなどのため自宅で飼えず近所の捨てネコの世話をしたり、一時的に連れて帰ってきて飼い主探しに奔走したりする知り合いもいた。
 すべてのネコが飼い主の責任のもとに育てられるのが理想だ。でも、捨てネコが処分されたり、いじめられたりしているのを放置できず次善の策として、公園で世話をする。村田さんは「ネコや犬を捨てるのは犯罪行為」と強調する。
 同会は、飼い主の電話番号を打ち込んだステンレス製の「まいご札」の普及にも取り組んでいる。さらに同会は動物愛護団体や獣医師会、ペット店、ブリーダー(繁殖業)、行政などの参加で協議会を作り、啓発活動や条例、新制度の検討もしていきたいとしている。
(平成14年6月19日付け地域情報サイトasahi「MYTOWN三重」ニュース) http://mytown.asahi.com/mie/news01.asp?kiji=2940

●「バザールぽち・たま」が津市大門に開店
「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」の常設リサイクルショップが、津センターパレス東にオープンしました。
津市大門の津センターパレス東にある空き店舗を、オーナーさんが動物愛護ボランティアの活動のためにお貸しくださることになり、常設のリサイクルショップとして利用させて頂くために、準備をして来ました。ボランティアのメンバーの努力の甲斐あって、平成14年7月13日開店の運びとなりました。当日午前11時の開店とともに、たくさんの方にご来店頂き、ありがとうございました。店の名前は「バザールぽち・たま」と名付けました。売り上金は飼い主のいない犬・猫の不妊手術や病気治療のための費用など、動物愛護活動のための資金に当てさせて頂きます。皆様のお越しをお待ちしています。また、不用になった品物の寄付をお願いしていますので、ご協力をよろしくお願いします。
営業時間 午後1時〜5時 ・ 定休日 毎週日曜日・水曜日
(土・祝日は営業しています)
都合により平成16年7月16日閉店させていただきました。長らくご愛顧賜り、深く感謝申し上げます。

●三重県に対して動物行政の改善を要望しました。
平成14年8月29日、「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」は三重県健康福祉部薬務食品チーム・チームマネージャー愛護担当に対して、口頭で以下の4項目について早期に適切な対策を講じるよう要望し、実施について速やかな回答を求めました。
1.県条例に定める抑留犬・猫の公示を、インターネットの画像により公示すること。
迷い犬・猫などの問い合わせは、飼い主が保健所に電話で問い合わせるか、直接出かけなければならないが、インターネットの画像による公示がされていれば、問い合わせと確認がスピーディーかつ確実に出来る。すでに東京都などで実施されている。
2.抑留犬・猫の健康状態をチェックし、病気・怪我等の場合は適切な治療を施すこと。
登録制により市民の財産である犬は勿論のこと、保健所に抑留されている犬・猫が病気や怪我の手当も受けず舎内で死亡するケースが見られる。このことは市民の財産権の侵害であり、「動物の愛護及び管理に関する法律」(以下「動物愛護法」という)第2条(基本原則)に著しく反する処遇であり、早急に改善を要望する。
3.引き取りを申し出る者について、一般とブリーダー等動物取扱業者の区別を明確にすること。
動物取扱業者が商品としての価値がなくなった動物を保健所に持ち込むことは、「動物愛護法」に定める動物取扱業者の基準遵守義務に反する行為であり、保健所が一般とこれら動物取扱業者を区別することなく動物を引き取ることは、動物愛護の精神に相応しくない行為であると考える。
4.引き取りを要望する者に対し、身分証明書等の提出を求めること。
常習的に犬・猫を保健所に持ち込む者が見られることから、引き取りを要望する者に対して身分を明らかにする書面の提示を求めるべきである。
 残念ながら、同日の会談では県からは明確な回答は得られませんでした。後日の担当者会議において報告提案するとの回答に留まり、動物行政への積極的な姿勢が見られなかったことは誠に残念です。当会としては引き続き、県に対して改善の要望をして行きます。

●動物の不妊手術助成の復活要望には、応じられないとの津市の回答が出されました。
当会は津獣医師会及び他4団体、田矢津市議会議員と連盟で、平成14年5月30日に「動物の不妊(避妊・去勢)手術助成の復活を求める要望書」を津市に提出していましたが、9月2日付けで要望には応じられない旨の回答が出されました。その回答によると、動物の適正な飼育は(避妊・去勢手術も含めて)もっぱら飼い主の責任において行うことが望ましいとの内容となっています。しかし飼い主のいない多くの捨て犬・捨て猫や、特にそれらのいわゆる野良猫が生んだ子猫が、1年間に4000匹も保健所に持ち込まれ殺処分されている現状を見るとき、動物の保護及び管理に関する法律第9条「犬及び猫の繁殖制限」の規定に鑑みて、行政が不妊助成への取り組みを実施・継続することが法の精神に適うことは、いささかも疑う余地はありません。また行政が不妊助成を実施することは、市民への動物愛護の啓発に資することが大きいと考えます。今回の津市の回答は法の理念に著しく反するものとして憤りを禁じ得ません。三重県内13市のうち、助成補助事業を廃止したのは津市のみであり、私達はこれからも不妊手術費助成の復活を目指して、粘り強く要望を継続して行くこととします。左に津市の回答を掲載します。

●地域猫並びに動物虐待緊急意見交換会が開催されました。
平成14年10月20日、三重県伊勢市商工会議所にて、TAPS(動物の命を救う会)代表、濱井千恵さんの呼びかけにより、「地域猫並びに動物虐待緊急意見交換会」が開催されました。約40名の参加者と三重県から健康福祉部薬務食品チームのご参加も頂き、活発な討論が繰り広げられました。「愛護動物の適正飼養を徹底する会」代表の山崎悦子氏の講演は、最近急増する猫虐待事件について、横浜市港未来と中区の集合住宅で多発した猫の虐待事例についてパネルを使って報告され、住民の運動により事件を警察の捜査にまで繋げたこと、野良猫を排斥する大人の姿勢が子供達に与える影響について説明されました。次いで「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」代表の村田圭子氏の講演では、津市における地域猫飼養のモデルプランの経過と現状、保健所に抑留されている犬猫の譲渡制度の現状と整備の要望、インターネットの画像による犬猫の公示の要望について説明がありました。最後に「香川犬猫ネットワーク」代表の鷲谷直子氏、宮崎仁見氏、宇野美智子氏により、野良犬・野良猫にエサを与える行為だけでは解決できない問題について、地域住民が主体となって行政や警察に積極的に働きかけた結果、実った成果と活動報告が発表されました。犬猫の殺処分問題を税金の無駄使いの観点からも取り上げ、捨て犬・猫の防止に行政、警察を動かしたパワーに感銘を受けました。香川県では犬猫の殺処分に年間8000万円以上の税金が使われています。(12000頭×7000円で計算)これを不妊手術の助成に使う方が、繁殖制限には遙かに効果があり、巨額の税金の節約にもなります。犬猫を拾った場合、ただ可哀想だから助けたいだけでは、動物をとりまく環境も人々の意識も変わらないとの指摘には深く考えさせられます。飼い主や動物好きの人は勿論のこと、社会全体が「動物を捨てることは犯罪」であり、産ませないための「不妊手術を励行する」意識を持たないかぎり、不幸な動物は減ることはありません。そのために行政の『不妊手術助成の制度化』を強く要望します。動物を遺棄しないことと繁殖制限が野良犬・猫を減らし、結果として殺処分数を減らすことになります。また不幸な動物を無くするためには、飼い主の責務とともに保健所等行政が一般市民に対する啓発と、新しい飼い主探しを業務に取り入れるなど、官民一体となった譲渡制度の整備に務める必要があります。ボランティアの啓発や環境作りなどのバックアップを背景に一般住民が活動の主体となり、行政と協力することで積極的に社会システムの変革と構築に努力しないかぎり、「人と動物が共生する優しい社会」は実現出来ないでしょう。

●啓発ポスターを三重県内に掲示する活動に取り組んでいます。
「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」では、平成15年1月、三重県のご協力を得て、県内の警察署・交番・駐在所・市町村役場・小中高等学校・幼稚園・養護学校・保育園・保健所・動物病院・自治体の掲示板・ペットショップ等の合わせて約3000個所に、啓発ポスター2種を掲示する運動に取り組んでいます。啓発ポスターは『つれてかえってうんちくん』と『遺棄、虐待、禁止』の二種で、いずれも「えひめイヌ・ネコの会」が使っているものを、同会の許可を得て使わせて頂きました。また『つれてかえってうんちくん』のイラストは、島根県松江市の松江愛犬訓練所所長で、「糞害を絵本で啓発する会」代表今井義孝さんが自費出版された絵本「つれてかえってうんちくん」から使用許可を得たものです。この活動を通じて、ペットの飼い主のマナー向上と県民の動物愛護に対する意識を高め、人と動物が共生する優しい社会を築くことに少しでも役に立てればと期待しています。動物問題の前進にとって地域の人々に対する啓発こそ最も大切なことと考え、私達はこの運動が全国に広がることを願っています。

●お城公園の猫について、津市へ要望しました。
平成15年2月5日・6日、津市のお城公園に住み着いている猫の飼養を中心とした活動状況及び津市より提起された問題について、津市役所において津市街路公園課と動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会との話し合いが行われました。当日の話し合いの結果をふまえ、以下のような提案及び要望を津市に提出しました。
 当会は、「動物の愛護及び管理に関する法律」の目的及び基本原則に基づく動物愛護の観点から、動物の生命を尊重し、動物愛護の気風を招来し、人と動物が共生する温かい社会を創ることを目指して、飼い主に対する適正飼養の啓発と指導・不幸な環境に置かれた動物の保護とケア・里親募集等のボランティア活動を行っています。平成14年4月に発足し、平成15年2月現在まで、お城公園に住む猫雄7匹(内1匹死亡、1匹消息不明)・雌2匹(内1匹消息不明)に対して、不妊手術・病気等のケア・日常的な給餌を実行してきました。この間にも、同公園内に5匹の捨て猫及び野良猫(すべて子猫)を発見し、当会のネットワークを通じて、すべての猫に里親を見つけることが出来ました。更に、一部心無い人による公園内での動物虐待も、当会の注意・指導により減少しています。同時に、公園内の美化に努め、公園内を散歩される市民の方々との動物を通じてのコミュニティーが確実に育ちつつあります。市側との協議の結果、お城公園の猫への給餌は、鳩等への給餌と何ら変わりが無いこと、すなわち「自由飼養」として確認していただき、不妊治療と病気等のケアについても今迄同様継続可能と確認していただきました。しかし、同公園内においての飼育箱・給餌箱の設置については、公園の美観を損ねるとの理由により討議の結果、市側及び周辺自治会等の要請もあり今回は撤去することとなりました。当会が今後危惧する問題として、津市においては捨て猫等の不妊治療の助成制度をうち切ったため、市内に野良猫が増えていくと考えられることです。例えば、3〜4匹の雄・雌の野良猫が1年後には少なく見積もっても数十匹に至ります。このため、周辺住民への被害や、猫間の伝染病の蔓延(あくまで猫間のものですが)が懸念されます。したがって当会では、不妊手術助成の早期復活を要望するとともに、お城公園を地域猫飼養のモデル地区として認めて頂くために、周辺自治会、市民の皆様との活発な意見交換を切に望むところです。また、津市が提案している「お城公園を考える会」を早急に立ち上げて頂き、動物愛護を行政、自治会、市民そしてボランティアが協働しながら推進して行くことが出来るよう、津市の協力を要望しました。
                                  平成15年2月13日 動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会

●第5回 TAPSアート展が開催されました。
平成15年10月29日から11月3日まで、TAPS(動物の命を救う会)主催の『第5回動物たちのアート展名古屋会場』が開催され、11月2日に「トークショー&シンポジウム」が名古屋市中区役所で開催されました。昨年12月の東京会場をかわきりに、全国主要都市で開催されたアート展も今回の名古屋会場が最後となりました。今回のテーマ「これからの動物保護活動・次世代に託すために」と題して、欧米先進国に比べ格段に遅れている日本の動物福祉にどのように取り組んで行けば良いか、多岐に亘る動物問題の解決のために何をすればよいかについて、7名の講師がそれぞれの立場から貴重な講演をされました。とりわけ2005年に再改正が予定されている「動物の愛護及び管理に関する法律」について、施行されて丸3年が経過した現在、前回の改正によって何が変わり、何が変わらなかったのか、どうしたら動物を守ることができるのか、市民の側からの事例を集め検討して、再来年の改正に反映させることが重要との認識を新たにしました。遺棄・虐待をなくするため、動物福祉の向上のため、私たち市民の活動が行政を動かす原動力になります。
 (午前の部)トークショー
  テーマ「アニマル・ドクターハラスメント=本音で聞きたいアメリカの獣医療」
  西山ゆう子・渡辺眞子・濱井千恵3氏による講演とフリートーク
 (午後の部)シンポジウム パネリストとテーマ
  村田美南子(北日本動物福祉協会代表)「地域猫は猫文化大革命」  渡辺眞子(ノンフィクション作家)「人と動物の幸福論」
  鷲谷直子(香川犬猫ネットワーク代表)「イメージの転換」  鷲塚貞長(元名古屋獣医師会会長)「獣医師ができる動物愛護」
  西山ゆう子(アメリカ獣医師)「動物虐待」  増田信之(動物愛護地方議員の会ANOC代表)「議員の立場から」
  野上ふさ子(地球生物会議ALIVE代表)「動物の愛護及び管理に関する法律」の再改正を求めて    

●ペットの不妊手術呼びかけ
「どうぶつたちへのレクイエム写真展」が新聞に掲載されました。
 動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会(村田圭子代表)は6月12日〜13日「どうぶつたちへのレクイエム写真展」を津センターパレス2Fオープンステージで開催した。
 同会は、ペットブームの陰で、捨てられたり、保健所に持ち込まれるなどで命を落とす動物たちの現状を広く知ってもらい、このような動物を少しでも減らそうと、不妊手術の呼びかけ運動を実施している。写真展は運動の一環として行ったもので、大阪の写真家、児玉小枝さんが「処分される動物たちの誇り高き最後の肖像」として動物管理センターで写した犬や猫の写真、県内の写真家が写した野良猫の写真などを展示した。
 同会は「保健所への収容保護は、一般の方は知らないことが多く、毎年多くの犬・猫が殺処分によって命を落としている。その多くは、捨てられた犬・猫が産んだ子供。殺されるために生まれてくる命を少しでも減らすために不妊手術をして欲しい」と話す。
 同会は動物病院の協力で、公園猫の不妊手術や、迷子札(ステンレス製1個千円)の販売なども行う。現在、活動会員(年会費千円)、捨てられた犬・猫の里親を募集している。問い合わせは同会=電話 059−227−0288まで。(留守番電話またはFAXでお願いします)
(平成16年6月18日付け「三重タイムズ」から)

●処分された犬猫を鎮魂−津で写真展
「どうぶつたちへのレクイエム写真展」が新聞に掲載されました。
 保健所に収容された犬や猫の写真展「どうぶつたちへのレクイエム(鎮魂曲)」が十日、津市西丸之内の津リージョンプラザで催された。主催者の「動物愛護推進協議会発足をめざす市民の会」(津市)は「写真を通し、動物の尊厳を知って」と訴えている。
 会場には、おりの隅でうずくまり処分の時を待つ犬や、飼い主の姿を求めてさくに寄ってくる犬のまなざしなど、写真家の児玉小枝さんが保健所で撮ったモノクロ写真約四十点を展示。撮影された犬たちは、数日後に処分されたという。
 もらい手が見つかった捨て犬が、飼い主に抱っこされた姿を収めたスナップ写真も飾られた。
 同会は、動物のもらい手探しを手伝い、相談にも乗っているが、「私たちがいくら頑張っても状況は変わらない。動物を助けるための法整備を」と訴え、飼い主には終生飼育を求めている。
 2002年度に県内で殺処分された犬は二千九百四十六頭、猫は五千六百十三頭に上っている。
(平成16年7月11日付け「中日新聞」朝刊から)